雪山道具

雪山におけるレイヤリングのキホン

レイヤリングとは

レイヤーとは層のことをいいます。
登山服(衣服)を何層にも重ねることをレイヤリングといいます。
 
本来人間は生理作用として体内から汗を出して体温調整を行います。が、雪山では汗をかくことは体温を奪うことを意味します。休憩時などに汗が冷え、それが逆に身体から熱を奪うからです。そういった事態をうまく避ける方法としてレイヤリングを調節すること=服装を調節する必要が生じてきます。
 
暑い時は薄着に、寒い時は厚着に、風が強い時は防風素材の服を、雨が降っている時は透湿性の高い雨具を。いたってシンプルです。
 
といっても、どうしても汗はかいてしまいますので、同時に発汗とうまく付き合っていくことが大事なことと言えます。
 

レイヤリングって難しい

登山においてはレイヤリングが基本。でも、汗はかいてしまう。
こればかりは仕方ありません。みなさん着る服も違いますし、レイヤリングの調節も異なりますから、自分に合ったレイヤリングを見つけていきましょう。
 

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これは使える!オススメする冬山パンツ

秋、冬、春と使える最強パンツをご紹介

TheNorthFace(ノースフェイス社)のトレッキングパンツ・バーブサーマルパンツです。

男女別でサイズがあり、1着持っているだけで秋、冬、春と3シーズン利用することができます。

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みんな持っている魔法瓶山専ボトル・テルモスを使うべし!

魔法瓶といえば山専ボトルのテルモスです!

THERMOS(サーモス)を日本語読みしたものがテルモス…
ちょっとおかしい読み方ですよね^^;

山に行けばテルモス!テルモス!と聞くくらい、その呼び名で浸透しているのがちょっと不思議。それくらい大人気なテルモス。それもそのはず、日が昇る朝イチで沸かしたお湯が真冬の山の上で暖かいんですから!そんな私もテルモスユーザー!

 

オススメの魔法瓶は?

そんなこと聞いても「テルモス」って返されるのがオチです!笑

そう、オススメの魔法瓶はテルモスです。なぜかと聞かれれば、

  1. 保温性が高い。
  2. 本体が軽い。
  3. 開口部が広い。

この3点が大きな理由といえます。

6時間後で77℃をキープ(メーカー公表)している保温性。最も大きな900mlサイズでも390グラムという軽さ。そしてWのスクリュー栓で36ミリの開口部になっているので、夏場は氷を入れられる便利な仕様になっています。

 

お湯沸かせばいい…は通用しない!

雪山でお湯を沸かすのは一苦労です。ただでさえ寒いのに、お湯を沸かすのに10分かかるとします。その時間待つのが辛くないですか?

テルモスなら30秒もあればザックから出して、カップに注ぐことができます。ちょっとした休憩で温かい飲み物を飲むくらいでしたら、これで十分。

また本格的にご飯を作る時、水を作る時にも、お湯が少しあると雪を溶かしやすいので水を作るのも短時間で済みます。

 

欠かせないアイテムに!

雪山を始めるとテルモスは欠かせないアイテムになります。温かいお湯は何かあった時に自分を守ってくれ、重要なアイテムになってきますので、ザックの中に一つ忍ばせておきましょう。

 

今回はテルモスについて書かせていただきました。
まだ魔法瓶をお持ちでない方は、ぜひこちらのテルモスを選んでいただければと思います。

冬山でグローブ(手袋)は超重要!

グローブは2重が基本!

雪山においてグローブはとても大事なアイテムの一つです。

それは指先から凍傷にかかりやすいため。
そのためグローブはインナーグローブとアウターグローブを2重にして装着します。

 

インナーグローブは外さない!

冬の雪山ではインナーグローブはどんなことがあっても外してはいけません。
どんな時にも外気には触れさせてはいけないためです。

食事を取る時、トイレに行く時、アイゼンを装着する時、、、
どんな時でもインナーグローブはつけておくことが基本です。

日頃からインナーグローブを装着して、用事をこなすことができるように練習しておきましょう。

 

アウターグローブは完璧ではない…

アウターグローブで悩みが尽きないなんて言葉をよく聞きます。
それはプロのガイドさんでも同じ、、、

完全な防水グローブがほぼ皆無だからです。
防水グローブがあったとしても、操作性で劣り、ロープワークができない、、、

デザイン性、操作性、防水性、防風性など考慮しても、、、
まだ完璧なグローブは存在していません。
アウターグローブは永遠の悩みとも言えます。解決しない課題なのです。

 

アウターグローブはフィット感、操作感で選ぼう!

アウターグローブに完璧がないのであれば、フィット感、操作感で選びましょう!

インナーグローブを装着の上、アウターグローブをしてみます。

指の動きはどうかな?ゴワゴワしないかな?
そんな感覚で選んでみてください。

アウターグローブは高価な買い物です。
お財布と相談の上購入を検討してみましょう!

 

インナーグローブは予備必須!

アウターグローブが完璧でない以上、インナーグローブが濡れることも考えられます。
そういう時のことも考え、インナーグローブは予備をザック内に潜ませておく必要があります。

ヘッドランプの予備の電池と同じくらい重要度の高い装備ですので、
必ず予備のインナーグローブを用意しておきましょう。

 

以上、グローブについて書かせていただきました。

グローブも雪山においては大切な装備。
晴れている日でも足元には雪。いつグローブが濡れるかわかりません。
何事が起きてもいいようにしっかりと準備して雪山に登るようにしましょう!

雪山も靴が大事!自分のパートナーを見つけよう!

靴が大事なのは当たり前!

雪山に限らず、夏の登山でも靴は物凄く重要です。
足は個性が出る身体の一部ですので、履き心地は当然人によって違います!

雪山を登ることに適切な靴が必要になってきますので、
このページを参考にして、あなたに合った靴を探してみてください。

 

夏の靴で雪山に登っちゃダメなの?

いわゆる軽登山靴で登ることはオススメしません。
それは靴が雪で濡れやすく、足元が濡れた場合凍傷にかかりやすいことが理由です。

重登山靴と呼ばれるものの中には里山や低山程度の雪山で使えるものもあります。
コバと呼ばれるものがついているものは雪山でも使うことができます。

冬靴を選ぶポイントは?

履き心地が良いことに尽きます!
試し履き時は厚手の靴下1枚が原則!
ただし、寒さ対策や足の疲労感などを軽減させるためにインソールなどを入れることがあります。試し履きの際はインソールも合わせてお試しください。

基本的に雪山向けの靴は、
ソールが硬いため試し履きの時は違和感を覚えるかもしれませんが、雪山に行くと意外とサクサク歩けるものです。

 

冬靴は夏靴と兼用したい…節約したいのだけど良い方法ないかな?

重登山靴と呼ばれる靴の購入をご検討ください。

重い荷物を背負っての登山や縦走などにも耐えられる仕様で重厚感がある登山靴です。
ソールが硬く、アイゼン(ストラップ式)の使用も可能になるため、雪山でも利用することができます。

雪山登山に慣れ、本格的に雪山を始めたい!森林限界を超えた雪山に行きたい!そんな時に冬靴の購入を改めてご検討ください。

 

冬靴はアイゼン装着前提に作られている!

冬靴を買う方はアイゼンの装着を前提に購入をご検討ください。

アイゼン装着の段階で冬靴は決めていることが前提ですので、
アイゼンを決めてから冬靴を購入しないようにしてくださいね!

ちなみに…アイゼンと靴は相性があります。
このお話はまた別の記事でご紹介いたします!

 

以上、冬靴について書かせていただきました。
ぜひ様々な靴をお試しいただき、最高のパートナーを見つけてみてください!

ストックを上手に使おう!

登山を始めた頃、子供でストックの存在すら知りませんでした。
ストック=スキーで使う物程度。

その影響か、大人になってもストックを使うことはありませんでしたが、
人から借りて使ったことをきっかけにストックを使うようになりました。

夏山でも使う方は多く、雪山ではより使う機会が多くなります。
ストックを上手に使い、楽しく山行しましょう!

ストックって?

ストック(Stock)はドイツ語、英語ではステッキ(Stick)のことを指します。
トレッキングポール(Trekking Pole)と呼ばれることもあります。

このストックを持ち合わせていない方は木の棒を杖にしているのをよく見かけます。
また富士山などでは金剛杖として焼印と共に親しまれていますね。

 

ストックって必要?

ストックはいわば身体全体で登山を行うことを意味します。
ストックを持たない場合は、腕を組んで歩いたり、歩行に合わせて前後に振ります。
ストックを持つことで、体重が手から地面に伝わり、負荷分散になります。

足が疲れる、膝が痛い、肩が痛い、腰が痛いなどのお悩みをお持ちの方には、
負荷を分散させることをオススメします。

登りだけで、下りだけで使うというのでも大丈夫ですので、
使いやすい方法で使ってみましょう。

また雪山ではバランスを支えるのに非常に有用です。
踏み抜きがある箇所ではストックに感謝するシーンもあります!

 

ストックにもいろいろな形があります。

◆形状:折りたたみ式、伸縮式のものがあります。

・携行性
携行性においては結合部のシャフトが省かれている折りたたみ式が優れています。
3つ折り式になります。

・長さ調節

好きな長さで調節できるのが伸縮式のメリット。
折りたたみ式でも長さ調整ができるモデルはありますが、少し調整できる幅が短いです。

・価格

簡単にいえば折りたたみ式は高価。
(素材などにもよります。)

上記3点を考慮の上、お選びください。

◆持ち手:T字型、I字型の2種

持ち方一つで体重、力の掛け方が変わってきます。
I字型が様々な持ち方ができるので、オススメです。
T字型は持ち方が比較的限られ、今後減ってくる形になるのではないかと思います。

※T字型においては持ち手が長くあるI字型との兼用モデルもあります。

◆材質:アルミとカーボンの2種

アルミとカーボン、素材の違いで重さ、強度、しなやかさが違います。

強度面でいえば、アルミのほうが強いですが、どちらも素材として採用されるくらいですから、最低限の強度は持ち合わせています。
カーボン製はアルミ製に比べ100g軽い程度。
価格面では少し差が開き、カーボン製が高価です。

日帰り登山でも長期間の縦走においてもアルミ素材をオススメします。

 

調整方式・止め方の違い

調整方式とは伸縮の調整をする留め具の方式のことを指します。
大まかに3つ方法があります。

・スクリューロック式・・・連結箇所の上下シャフトをネジルことでロックする方法。
最も一般的な方式です。
冬山ではグローブをしているため、滑りやすくスクリューロック式はオススメしません。

・レバーロック式・・・連結箇所のレバーを締めてロックする方法。
主流になりつつある方式です。今後はレバーロック方式が一般的になってきます。
冬山でもレバーロック方式をオススメしますが、雪が周りに付着する場合は取り除く必要が有ります。

・ピンロック式・・・シャフト内にチューブが入っており、そのチューブを引っ張りテンションをかけ、スプリングピンをシャフトの穴に入れロックする方法。
折りたたみ式で一般的な方式です。

 

夏冬兼用ストック、夏専用ストックの存在。

ストックにはバスケットというものが存在します。
ストックの先端に付属するものです。

雪山ではスノーバスケットが付属します。
ストックが深く突き刺さらないようにサポートしてくれる存在です。

夏専用のストックには、このスノーバスケットが付属しませんので、ご注意ください。
(火で熱して、付属させるなんて方もいますが・・・)

深雪用のスノーバスケットなどもありますので、要チェックです!

 

ピッケル持たずにストックで!

ピッケルを杖代わりになんて記事をたまに見かけますが、
ピッケルを持つくらいでしたら、ストックで十分といえます。

ストックで十分な雪山も多いため、重いピッケルではなく、軽いストックで行ってみましょう。
(急勾配な雪山ではピッケルを!備えでザックに。)

2016年初心者向け雪山装備まとめ

初心者向けに雪山装備をまとめてみました。
必ず持って行って欲しいものには★
できれば持って行って欲しいものには◆がついています。

初心者向け雪山装備まとめ

ザックの中に…

  • ザック★
  • 雨具★
  • アイゼン★
  • グローブ(アウター)★
  • グローブ(ベース予備)★
  • ストック★
  • 暖かい飲み物を入れた水筒★
  • 地図★
  • コンパス★
  • ヘッドライト★
  • 行動食★
  • 非常食★
  • お昼ご飯(おにぎり以外)★
  • 救急バッグ★
  • 手ぬぐい★
  • 貴重品★
  • ツェルト◆
  • ザックの中を簡易防水化できるゴミ袋◆
  • ザックカバー◆
  • ダウンジャケット◆
  • ツェルト◆

身につけて…

  • 登山靴★
  • 厚手靴下★
  • ベースレイヤー上下★
  • ミドルレイヤー2枚★
  • グローブ(ベース)★
  • フリース★
  • サングラス★
  • 帽子★
  • ソフトシェル◆
  • ハードシェル◆
  • スパッツ(ゲイター)◆

以上になります。
何かあるかもしれないと考えた場合これでも不十分です。

天候が良いことが絶対条件で、
天候が悪化しそうな時や不安を覚える時などはすぐ撤退する勇気が必要です。

もちろん、自己責任の元で登山することになります。
最低限、上記装備は持って入山するようお願いいたします。

周りの登山者からも何かあった時にはこれくらい持っているだろうと想定されています。
周りがに安心するためにも、あなたが安心して登山するために、、、

ハードシェルを買うのはまだ早い!ハードシェルは計画的に。

ハードシェル買わなきゃ!って思う前に。。。

本を見ても、山の情報が載っているホームページ見ても、ハードシェルは必携装備になっていませんか?

でも、ハードシェルって雪山装備の中でも高い部類に入る装備(衣服)の一つ。 これが原因で冬山デビューを諦めている人もいるかもしれません。

ちょっと待って! ハードシェルはすぐ買わなくても良いんです。

まず考えて欲しいのは、 ハードシェルが必要な山、そんな環境下にすぐ行くかな?ってことです。

いえいえ、そんなすぐ行きませんよね。 まずは雪上訓練、低山の雪山だったりしますし、暴風の中行きませんよね?

もちろん、自然なので何が起こるか分かり得ませんが、あらかじめわかっている中では行かないと思います。

まずは代用を考えてみましょう!

月1回、2回の山行ペースであれば、雪山もシーズンで何回行くか。

また春になると残雪期になりますので、残雪期はハードシェルが不要かもしれません。 でしたら、雨具で代用してみませんか?

いえいえ、本当は雨具も立派なハードシェルなんです。 ただ冬用と何が違うかといえば、生地は厚くなりますし、堅牢性という意味では雨具は劣ります。

また滑落時に少しでも抵抗があるようにと冬用ハードシェルは生地がザラザラしているのが特徴です。

レイヤリングさえしっかりしていれば、 アウターは雨具で十分だなって思える時、そんな山がたくさんあります。 ですので、いきなりハードシェルを買うのではなく、雨具が最良の選択肢になると思いますよ!

どんな雪山へ行くか計画してみましょう!

前述の通り、ペースによっては厳冬期の登山含めても1シーズンで4、5回雪山に行きますよね。 その4、5回でいきない急勾配の雪山って経験値的に行くのは難しいです。

もしかしたら2シーズン通してもそういった山に行くことはないかもしれませんが、、、 それでも2シーズン目でようやく傾斜の厳しい、ピッケルが絶対必要な山に行くようになるかもしれません。

そういったタイミングでハードシェルの購入を検討されてみてはいかがでしょうか。 ぜひ皆さんの参考になれば、、、嬉しいです!